リュート奏者の永田平八さんを訪ねました。フェルメールの絵画などにも描かれているヨーロッパの古楽器リュートは、バロック音楽以降演奏されなくなり継承が完全に途絶えていたそうです。20世紀になり改めて楽譜などから研究され演奏されるようになりました。「天使の楽器」とも言われるリュートの音色は心が安らぐ美しさで、永田さんのYouTubeチャンネルでも演奏を聴くことができます。
https://www.youtube.com/channel/UC3-IZLFVZfZlq6XptFXZIgw
リュートの真ん中にある美しい幾何学的な細工はロゼッタと呼ばれ、その柄は楽器を作る工房ごとに受け継がれていて、アラビアが起源と言われています。洋梨型で立体感のある楽器ですが、持たせていただくと非常に軽かったです。
永田さんはフランスのストラスブール国立音楽院でリュートを学び、首席で卒業されました。宮崎駿監督の映画「天空の城ラピュタ(英語版)」「もののけ姫」でもリュート演奏を担当されています。(photograph 山下加代)